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チカラのあるアート作品を見た時、体がジーっと動かなくなることがある。見ている間に心がなんだか清らかになったり、時には騒がしくなったりする。人は、感動にふれたとき、「わーっ」とか、「すごい。」と思えるのは、心にアートがあるからだと思う。そして、アートは、その感じたことを尊重し大切にしようとする。

ある日、湘南の夕焼けを見た時、同じようなことがあった。空をみつめ続けるうち、心の中ですごい!と叫ぶ声を感じはじめた。

それは、まるで大きな波のように空の色が自分にかぶってくる感覚といえばよいのだろうか。空の色は光の絵具となって、雲のキャンバスに描かれていた。

芸術祭は、一般的に作品を発表することを主体とする。しかし、本芸術祭では、作品は湘南の空のどこかにあると定義してみた。つまり、作品はすでにできている。

では、どこにあるの?それは、空と私たちの生活の間にある「美術空館」という見立て方をしている。

 

私たちが毎日見ている空を作品としてとらえてみよう。そうすると意識もかわる。そして、その美しい作品を私たちはほとんど知らないかもしれない。もし、そうだとしたら。芸術をつかって、空にある作品を“発見”できるといい。なぜなら、芸術は美しいことを自分で見つけて表現する技術でもあるからだ。

このような背景から、本芸術祭では参加されるアーティストみなさんは、この、なぞの「美術空館」へ世界の人々を招くために“表現”をして下さっていると考えている。

もちろん、この芸術祭は、参加自由だ。お豆腐屋さん、カフェのオーナーさんや、ミュージシャン、ダンサー、海外の友達、毎日大好きな家族のために頑張っているあなた!、たくさんの子供たち、そして、かっこいい作家さん。

​参加者すべてがアーティスト。その素敵な表現で、多くの人を美しい湘南の空へ案内をして欲しいのだ。そして芸術祭に来てくれたみなさんが、空にある作品を見つけ、心で「ワーッ!」を感じれるといい。きっと、その作品は、自分だけの作品となるにちがいない。

“湘南の空”に心で描く芸術祭。

今年の元旦に紫水晶色からはちみつ色に移りゆく初日の出を見た。空は、人を感動させるすごいパワーを持っている。そしてその空の下で、幸せを願う世界中すべての人が暮らしている。

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これから、どうぞよろしくお願い致します。

 

江の島国際芸術祭実行委員会 

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